「量子ゲート」とも「量子アニーリング」とも異なる、新たな方式に基づく量子コンピュータの開発プロジェクトをマイクロソフトが支援する、というニュースが報じられた。
●”Microsoft Makes Bet Quantum Computing Is Next Breakthrough“ The New York Times, JUNE 23, 2014
「トポロジカル量子コンピューティング」と命名された、この新たな方式では、量子力学の統計的な性質に基づく「フェルミ粒子(Fermion)」と「ボーズ粒子(Boson)」の中間的な存在である、「エニオン(Anyon)」と呼ばれる分数統計粒子によって量子並列性を実現するとしている。ただしエニオンはいまだ仮説の域を出ず、こうした言わばリスキーなプロジェクトをマイクロソフトが支援する理由は不明だ。