ちょっと忙しくて、投稿の間が空いてしまった。また、再開します。
ネットの記事やNHKでも日本の研究者やポスドクの待遇について取り上げられており議論が高まっている。私も待遇についてちょっとだけ考える出来事があったので紹介する。
最近バイトで雇用した国内トップクラスの大学博士課程の中国からの留学生から、先日、進路について相談を受けた。
彼は、学位取得後は、現在の大学に残り専門分野(理学)の研究者になりたいが、一方でウチの会社で引き続きAIに関する開発にも関係していきたいということであった。私的には、そういってもらえるのは大歓迎なのだが、もう一歩つっこんでウチの社員にならないか?と誘ってみた。
すると、職業としては大学の研究員になりたいという回答であった。私は、最近、その大学の有期研究職の募集にも関係し条件等もわかっていたので、
「いいとこ年収で300~400万円だよ、君なら若いし、博士だし、機械学習理論の知識も豊富だし、プログラムも書けるし、民間企業に就職すればその倍以上の年収でスタートできる会社にも就職できるでしょ?」
と提案してみた。
すると彼からは、
「大学の研究職でそんなにもらえるなら十分です、私はやりたいことができればいいんです。私の中国での指導教授の年収は200万円程度です、物価が日本と中国では違いますが、300万円以上もらえれば十分です。」
という回答が返ってきた。
そっかあ、メディアの記事を見て、日本の給与水準はアジア内で相対的に低くなったと思っていたけど、分野・職種による分散が大きいので、一概には言えないんんだなと思った。