AVRIをご存知であろうか?AVRIはAutonomous Vehicles Readiness Indexの略称であり日本語では自動運転対応指数というものである。AVRIは世界四大監査法人の一つであるKPMGインターナショナルが毎年発表している30の国と地域を対象とした自動運転に対する準備状況を指標化したデータである。KPMG Japan(https://home.kpmg/jp/ja/home/media/press-releases/2020/08/avri2020.html)の表記を引用すると
「本調査は、28の指標を用いて30の国と地域を評価し、AVの展開とイノベーションを進めるうえでの準備状況を評価しています。指標は政策と法律、テクノロジーとイノベーション、インフラストラクチャー、消費者の支持という4つを柱として編成されています。本調査は2020年1月~5月にかけて行いましたが、多数の指標を用いているため、一部の内容は、当該期間の以前もしくは以降の内容を含んでいます。2020年自動運転車対応指数に関する情報については、Autonomous Vehicles Readiness Index (AVRI) のサイト(英語版)をご覧ください」
となっている。上記にKPMG Japanサイトには2020年の上位10カ国と日本を昨年の順位を比較した表が示されており。それによると日本は昨年より順位を一つ下げ11位となっている。
上記Autonomous Vehicles Readiness Index (AVRI) のサイト(英語版)のレポートによると日本の評価は以下のようになっている。Technology and innovationは自動運転に関する特許数が1位であることが評価された結果であり、Infrastructureは携帯電話向け電波4Gのカバレージが広いことや道路の整備状況が良い、ドライバーのマナーが良いことが評価されている。一方、Policy and legislationやConsumer Acceptanceは自動運転を推進するような政策や法律整備が上位国に比較して遅れていることが指摘されている。また、日本のレポートには、日本特有の狭く入り組んだ道やトンネルにおける課題解決や、IoTエンジニアやAIエンジニが不足していることも指摘されている。
- Policy and legislation 18位
- Technology and innovation 3位
- Infrastructure 6位
- Consumer Acceptance 18位