スマートフォン(スマホ)向け広告大手のメタップス(東京・新宿、佐藤航陽社長)はこのほど、米国のベンチャーキャピタル(VC)や国内の事業会社などに対して第三者割当増資を実施し合計43億円調達した。資金は研究開発に充て、人工知能などの人材獲得、研究開発に資金を投じウエアラブル端末や自動車などのデータを解析できる体制を整える。
シリーズCとなるラウンドで調達した金額は総額43億円で、引受先企業は今後、事業提携発表などを通じて公表していくとしている。
同社はこれまで主にスマホアプリの利用データを収集。人工知能の技術で分析し広告配信などに活用してきた。2016年までに8億人分と現在の約5倍のデータの解析を目指す。
上場前のベンチャーの資金調達としては、直近ではモバイルゲームの開発配信を手掛けるgumiの昨夏の調達(50億円)に次ぐ規模になる。