Elon Musk氏は、人間の手を借りずに駐車や運転をすることができるスマートな自動車を先頭に立って擁護している。しかし、次の段階のコンピュテーションに関しては、Musk氏は気味の悪い発言を繰り返しており、その内容はますますエスカレートしている。同氏は、人工知能(AI)が悪意を抱くようになる潜在的可能性に対して、恐怖を依然として抱いている。
Musk氏は「2014 Centennial Symposium」で、「AIによって、われわれは悪魔を呼び出そうとしている。五芒星と聖水を持つ男が登場する物語は皆さんもご存じだろう。その男は悪魔を操ることができると確信しているが、実際にはそれは不可能だ」と述べた。
Musk氏は以前、映画「ターミネーター」シリーズのようなことが起きると不安を述べ、同氏はAIを監視できるようにする目的のためだけに同テクノロジを扱う企業に出資していると話した。その後、ツイートで再び懸念を表明し、AIは「もしかすると核兵器より危険かもしれない」と述べた。つい数週間前には、Musk氏は別のイベントで、スパム撲滅の仕事を課された未来のAIシステムがそのタスクを完遂する最高の方法は人類を絶滅させることだと判断するかもしれない、と冗談半分に語っている。
未来におけるAIの悪魔的な力には、どう対処すればいいのだろうか。テクノロジ業界の大物としては奇妙な動きだが、Musk氏は、政府規制当局という別の悪魔(これは1つの政治的見方にすぎないが)によって悪魔を制するのも妙案かもしれないと提案した。
同氏はAIに言及して、「実存する最大の脅威は何かを推測してほしいと言われれば、おそらくAIだと答えるだろう。人類が愚かな過ちを犯さないようにするため、国家レベルと国際レベルで、何らかの規制当局による監視を行うべきだと私は考えており、その思いをますます強めている」と述べた。